2010/04/07
完全性 (integrity)
情報の完全性とは、情報が不正に変更されていないことです。
「不正に」と聞くと、悪意による情報の改ざんなどが頭に浮かびますが、悪意がなくても、誤った入力や計算間違いなどで不正な状態が発生します。そもそも入手した情報が不正である場合もあるでしょう。情報源の信ぴょう性も重要な要素です。
多くの企業で、完全性が保たれていると考えらるものに、経理処理があります。経理処理は情報の完全性を維持するためのお手本であり、他の業務へのいろいろなヒントが隠されています。
デジタルデータは複製と修正が容易であると言う特徴を持ちます。アナログデータは完全な複製を作ることは不可能ですし、内容を改ざんすると何らかの方法でそれを見破ることが可能です。しかしデジタルデータは複製を完全に防ぐことはできませんし、内容が変更されていてもそれを見ぬく術がありません。完全性の維持はデジタルデータにおいて特別な意味を持ってきます。
デジタルデータの不正な複製を防ぎ、または改ざんを防ぐためのいろいろな技術が確立されてきていますが、それは極めて専門性が高いため、こればかりは専門家に相談するしかないでしょう。
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