企業の情報システムは、常に変化が求められます。IT技術の向上によって新しく生まれた技術を組み込むだけでなく、企業を取り巻く環境の変化や、企業のシステムに対する理解度の変化によて、改造要求が発生します。一度情報システムを導入すると永遠に改造がついて回ります。
その開発コストを最小限にするためには、ソフトウェアの設計思想が重要になります。
ソフトウェアは、データーと、データーと人との懸け橋となるインターフェースによって構成されます。
企業が扱う情報は、その業態が大きく変化しない限り、あまり変化しません。従って、情報を蓄積するデーターベースもあまり大きくは変化しません。データーベースの設計に当たっては、できるだけ長期間の使用に耐えうる設計が必要になります。その企業が長期的にどのような情報を蓄積していかなくてはならないかを見抜く力=経験が重要になります。
インターフェースは様々な要求により激しく変化する可能性があります。特に機能追加になるケースが多く発生します。その機能追加に柔軟に対応できるよう設計しなくてはなりません。項目の追加程度ならプログラムの修正で対応するのが望ましいですが、大規模な機能追加のときは、追加分だけを新たなプログラムで対応するようにします。それによって、特殊な技術を持っていたり、低コストで開発できる業者を選定することができます。 |